行政書士につながる出会い

仕事に対して疑問を持ちはじめていた頃、ある行政書士と出会いました。
ただ、この時はまだ行政書士という仕事に対して、それほど興味が沸いたわけではありません。
「こういう仕事も良いかなぁ~」というくらいでした。

それからしばらくたって、ある日の休日に何となく本屋さんに入りました。
特に目的の本があったわけではありませんが、ふと本棚を見上げると「行政書士に面白いほど受かる本」というものを見つけました。

中を見てみると勉強の方法が書いてあり、これなら私にも合格できそうな印象を受け、行政書士になると決めたわけではありませんが、思わず買ってしまいました。

今思えば、この本との出会いが後々行政書士試験に合格するきっかけになったのです。


一方仕事の方はというと、相変わらず成績は伸び悩み、給料も13万円程度に落ち込んでいました。
上司からも「やる気があるのか」「何で売上が上がらないのか」など毎日責められ、悩みながら仕事をしていました。

そしてある時、どうしても自分の中で消化できないことがおこり、そのことが原因で退職を決意することになります。
上司と二人営業していたときです。
われわれは先程も説明したとおり、各家庭に飛び込みで営業していきます。
しかし、訪問販売は基本的に警戒されるので、家の中に入って商談までできるのは、100件飛び込んで1・2件程度です。
ですから、どうしても確率の高い、1人暮らしのお年寄りをターゲットに営業していきます。

そしてある一人暮らしのおばあちゃんの家に入り営業することになりました。
そのおばあちゃんの家の床下はとても奇麗で、どこも悪いところはないと素人目に見ても 明らかです。

ですが、無理やりそのおばあちゃんをあの手この手で煽り立て、上司が契約を取ってしまったのです。
そのことにどうしても納得できず、これは詐欺だとも思いました。
一晩考えても、会社や上司、自分自身が許せなくなり、翌日、そのおばあちゃんの家に行き、事情を話し、契約を解除してもらいました。

もちろん上司にも怒られ、会社にも入れなくなったので、自ら退職するしかありません。
でもこの時は、胸につっかえていた何かが取れたような気がして、気が楽になりました。
ちなみにその会社はそれから3年後つぶれて、そこの社員も 今はどうなっているのか、わかりません。


この会社にはある意味とても勉強させられました。
「お客さんに喜ばれる商品やサービスを提供しなければいけないこと」、「自分に誇れる仕事をすること」、行政書士として生きていくのにも必要な当たり前のことを、反面教師として学ぶことができました。